Dolce-ドルチェ-音楽療法

ドルチェによる音楽療法

音楽によって人の心をゆったりとさせたり、躍動させたり、過去を思い出すことで心理的作用に訴え、また、体や頭脳を使うこと、楽器に触れること、声を出すなど、直接何かを行うことで機能的作用に訴えることが、脳にとって、なんらかのよい刺激となり、脳が活性化されることを治療として役立たせることだとされています。
私達は何かを行う能動的な“やる療法”を中心に行っています。
内容は、季節の歌、わらべ歌、昔流行った歌などの歌詞を味わったり、思い出話をしながら歌い、或いは、曲に合わせて手や体を動かしたり、考えたり、また、楽器を使ってリズムをとったりしています。
私達の添える言葉によって左右されることが多いため、自身の人間性まで問われる仕事でもあります。

やすらぎのイメージ画像

お年寄りとの関わりでの心得

お年寄りと肌で接する事がまず先決と考えています。
色々な曲を歌う中で、涙を浮かべながら歌う方、この曲が大好きだとお話される方、また、ありがとうございましたと深々と頭を下げられる方。
たったこれだけのことの中に、音楽が与えたものは、いくつかの刺激となったようです。
多くのお年寄りが、間違いのない方法で、よい音楽療法の体験を重ねていったなら、残り少ない人生とはいえ、『希望』という、忘れかけていた言葉が見えてくるかもしれません。

希望のイメージ画像

歌う事による快感、昔を思い出す時に働く脳の活動、また、楽器を鳴らして合奏する時の嬉しさや緊張で、脳の中は大車輪で活躍しているのではないでしょうか。
痴呆が有る無しに関わらず、誰もが同じ場に参加しながら、各自に応じて、それなりに体験できますし、また、一つの曲を挟んで、人と人が語り合い、他人の話に耳を傾け、自分の事も理解してもらうという事の中に喜びがうまれます。
頭の中に何かを思い巡らしながら歌うという行為は、不思議とその世界に陶酔してしまう催眠的要素を持っていると考えます。

みんなで歌う事は、ドロップをなめたように、酸っぱくて甘くて、心によく効く、まさに音楽とは妙薬となり得るのです。
老人ホームを利用されている方々は、幾多の人生経験を積み重ね、艱難辛苦を乗り越えて立派な一人の人間として精一杯生きて、ここに到達されておられます。
まだまだ未熟な私達の言葉を聞いて下さった、という感謝の気持ちから、お年寄りに敬意をもって、いつも自分をへりくだった気持ちで接しています。
なんといってもお年寄りが主役ですから・・・。
お年寄りと楽しみながら、中でも一番大切にしたいことは、無理のない中で、一人ひとりの話そうとする意欲、やろうとする意欲であり、その根底にあるものは個人への尊重です。

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そして、すべての事柄に優先することは、終わってから「ああ、楽しかった!」と思って頂けることです。
さらに「まだ自分にも何かできそうだ」「もっと長生きしたい」と将来に希望をもって頂けることができたなら、それが何物にも替えがたい大きな喜びであります。

“やる療法”の意味

★歌うことは

  • 呼吸法をやる事で、意識的に肺を広げ活発にすることができる。
  • 呼吸が盛んになることで血流が活発になり、脳に酸素をたくさん送る事で脳神経細胞の消滅を防ぐことができる。
  • 口や舌を動かすことで言語訓練に役立たせる。
  • 歌詞を見ながら歌ったり、先読みを聞きながら歌ったり、歌いながら楽器を鳴らしたりと、二つの事を同時に行う行為は脳を活発にする。
  • 歌う曲の歌詞を味わうことで、楽しくなったり、可哀そうに思ったりして感情を揺さぶり脳を活動させる。
  • よく知っている曲は、懐かしい当時を思い出したり、自分の人生を振り返ることができ、話そうという意欲が出る。
  • 大きな声で歌えば、日常、大きな声を出す機会が少ない人も、気持ちを発散させることができる。

★音楽に合わせて体の動きを伴うと

  • 手の運動は、拳を握ったり、開いたり、手を打ったり、指を動かしたり、「手は第二の脳」と言われるほど、手から動かされる脳神経細胞は非常に多い。
  • 足の運動は、前に伸ばしたり、左右に動かしたり、足首を回したりすることで、筋肉を鍛える。
  • 全身運動は、前かがみや、体を後ろに反らしたり、ひねったり、たたいたりすることで、筋肉をほぐす。
  • 目の運動は、大きく見開いたり、眼球を上下、左右に動かしたり、まわしたりして、目の神経を刺激する。

ドルチェによる音楽療法の願い

“仲間として参加している幸せ”
“やりたいという意欲”
“自分を表現し発散する”
“自分を認めてもらっている安心感”
等、心の療法を一番大事に扱いたい。

お年寄りの心に染み入るふれあいが出来た時には、深い信頼関係が出来上がります。
その瞬間が嬉しくて、また、喜んで頂きたくて続けています。
人は誰でも「自分を認めてくれる人がいる」という安心感によって、心が安定するものです。主役であるお年寄りが、何に喜びを感じるか。また、何を支えに生きているのかを見つけだし、それを集団の前へ引き出したり共感することで、その人の存在を明確にできるのです。
それに対して、できる限りねんごろに接して、あくまでも対等の隣人として、または人生の先輩として、これからもずっと対話していきたいと思っています。
“チャーム大久保”でお付き合いをしているお年寄りの一人ひとりのお顔を思い浮かべるにつけ、思いますことは、共に人間同士として、個人の持てるものを余すことなく発揮して、私ども後輩に色々と教えてほしいと思います。
音楽を仲立ちにしたこの場では、快い気分で楽しみの時を共有し、さらに現役の気概を持っていてほしいとおもいます。
そして、生きている限り、その人らしく、人間として気高く生き抜いてほしいと切に願うものです。

施設・講師紹介

―施設紹介―

介護付有料老人ホーム チャーム明石大久保駅前

チャーム明石大久保駅前

チャーム明石大久保駅前周辺のマップ

場所
介護付有料老人ホーム チャーム明石大久保駅前
住所
明石市大久保町ゆりのき通大久保町ゆりのき通1-4-1
訪問日
月2回金曜日
時間
AM10:00~AM11:00

―講師紹介―

Dolceの二人の講師

白井 敦子 <しらい あつこ>

上原 仁子 <うえはら もとこ>

連絡

―会費―

入会費・・・・・・
不要
月会費・・・・・・

ハンドベルのみ¥2,500

ハンドベル&童謡唱歌¥3,500

∗ 前月に休会のお申し出があった方のみお休みになった月は会費不要

―お問い合わせ―

090-5671-7956

「Dolce 上原」までお気軽にお電話ください。スマホ、携帯の方は番号をタップするとかかります。


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